ヴァガボンド剣士日記

一人用サバイバルオープンワールドRTS&RPG、kenshiのプレイ小説

俺たちの明日は……どっちだ!?

37.蜘蛛の王1

「ここは私たちに任せて先に行け!!!」

 

攻め寄せるスキンスパイダーの群れをレーンたちに任せて、俺とリーフは塔へと駆ける。

赤茶けた大地を埋め尽くすように広がる蜘蛛の群れのその奥に、屹立する暗鬱な塔へと。

f:id:knock-out0:20180619095500j:plain

 塔へ入ると、一階のフロアスペースにはスキンスパイダーだけではなく、スワンプに生息しているブラッディスパイダーの姿もあった。

 

ヴァガボンド! ここはワシに任せろ!!」

 

リーフが前に出ようとした俺を制して叫んだ。

 

俺は返答を行動で示すように、奥に見える上へとのびる道へ駆ける。気配から上に居るのは一人、ないし二人だというのは分かっている。

 

緩やかなスロープを登り切ったその先にあったのは、粗末なテーブルとイス、奥に鎮座するちいさなチェスト、そして……

 

怪しく輝く異国のサーベルを手にした、浅黒い肌をした半裸の男だった。